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井上雄彦 最後のマンガ展(ネタバレ注意)

井上雄彦 最後のマンガ展 重版〈大阪版〉

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1月2日からやっていたのに、行きたい行きたい言いつつ、案の定ギリギリの駆け込みで。
行動力のない私を引っ張り出してくれたグルメ姉さんに感謝。

なんでもっと早く行かなかったんだろう。
そしたら、もう一度見ることができたのに。

井上雄彦はスゴイ。
なんか上から目線っぽいけども、何度もそう思った。

時間制のチケットを事前に購入しているにも関わらず、入場までに30分の行列。そのときに流れていたDVDの映像で、すでにプチ興奮。
サラサラと筆を走らせて武蔵が描かれていく映像を見ていたときに話してたんだけど、きっとあの紙の中にすでに武蔵がいて、消しゴムかけたらそれが浮かび上がってきたみたい!そんな感じがするぐらい、迷いのない筆さばきで武蔵が描かれていく。

スラムダンクで涙し、バガボンドもきっちり購入しているけれど、ここ数年、「惰性で買ってる感」は否めなかった。絵は凄いけど、じゃあ、特別に井上雄彦の絵が好きかと聞かれると、「好き!」と言えるほどでもない。

そんな中途半端な感じの私が、もう、会場に入った途端、その圧倒的な世界観のなかで言葉を失う。

これ以降、多少ネタバレあるので、一応隠しておくので行く予定のある方は要注意。と言っても、あとは仙台だけですけどね、現時点で。

完全に前知識なしだったのが良かったと思う。シャットアウトしといてよかった。

まず墨で描かれた巨大な武蔵に呆然。

その先は蛇腹の壁でうまい具合に先が見えにくい会場内、いつしか自分が漫画の中に入り込んでいく。

何の話かよくわからないまま少しずつ進んで行くと、それはすでに伝説となった年老いた武蔵の最期のストーリー。

早く先を読みたい・・・!でもじっくり見たい・・・!

文字はすごく少なかった気がする。
絵と空間で、ストーリーは十分に伝わる。
感じる漫画。体感する漫画。自分がその中に入ったような感じがする漫画。
こんなのもちろん初めてだし、すごすぎる。

これは漫画をはるかに超越してる、だけど、やっぱり漫画だ、と思った。
ワクワクしてドキドキして、自分には体験できないことを感じさせてくれる、だから漫画が大好きなんだな、と改めて思ったりした。


武蔵はいったい何を求めていたのか。
それを一瞬で伝える大きな連作の部屋がある。

この部屋に入った瞬間、ぶわっと涙腺が緩んだ。
ずるい!とも思ったし、ああ、やっぱり、とも思った。


会場を出たら、ものすごく疲れていた。
それはもう、半端ない疲労感。
全身で感じるというのは、こういうことか。
すごいもの見ちゃった。でも、言葉にならない。言葉にできない。

4,500円もする図録も買ってしまった。買わないと後悔すると思った。
なにか言葉にしようと思うと、胸がいっぱいになった。
本当にすごいもの見ちゃったのかもしれない。


うまく言葉にできないんですけどね。
とにかく、バガボンドを惰性で買ってるなんて、二度と言わない。


大事なことだからもう一度言います。

井上雄彦はすごい。